私は善人に生まれ変わったのか?変われたのか?東日本復興株式会社設立という提言。

しみずくにあきの多毛作倶楽部
2011-05-06 09:39:55
kuniaki-shimizuの投稿

3日間の「生きるチカラ ボランティアフェスティバル」が、
大盛況のうちに無事、終了しました。


大変多くの方のご協力、有難うございました。


第一の目的だった、キャンプキッズたちの笑顔に
とってもたくさん出会うことができました。


『凄く辛いことがあって、心にぽっかりと空いてしまった穴を、
凄く楽しいことを繰り返すことで、その穴を埋めてしまおう!』


「生きるチカラ キッズキャンプ」は、そんな風に考えて、
これでもかというくらいに、忙しく、楽しいことをやってきています。


今回のイベントに出演、出店してくれた皆さんの活躍によって、
被災地からやってきたキャンプキッズたちは、とても元気になり、
生きるチカラが満ちて、未来へと一歩踏み出す勇気が、
たっぷり充電されたと思います。



これからも私たちは、被災した家族、子どもたちを継続してサポート
し続ける覚悟でいるのですが、


さて、これからはさらに、どんな支援がいいのか、何を求められているのか、
それに対して、私たちは何が出来るのか。


フェスティバルの中で行われた「フォーラム」では、そんなことが
真剣に話し合われました。


一部不謹慎なギャグ・その他で、会場が笑いに包まれたりもしたのですが、
原因は不謹慎タレント北野誠の参加を許してしまったからでした。


ボケると確実に突っ込んでくれる誠がいたので、つい私も暴走してしまったようです。

コーディネーターの前田出さんが、
「何でも継続してゆくには、楽しく学んでゆくことが大切」
なんて見事なフォローで、救ってくれました。


そんなことで、和やかなうちにも有意義な意見が続出しました。



これから被災地で必要になってくるものは何か。


道路や電気、水道、病院、学校といった大きな公共施設の復興は
国や行政の仕事でしょう。


私たちははじめから、個人の立場に立って、一人ひとりの不安、
不便、不都合の解決に役立ちたくて、この取り組みをやっています。


これからの支援もそのスタンスで、今目の前で困っている人を、
今救うための活動をやっていきたいと思っています。


先日、石巻の避難所へ行った時、
早朝、校舎の隅の喫煙場でたばこ吸っていた人たちと、
だらだら立ち話していて、


ぶっちゃけ、今困っていること、なんです?と聞いたら、


「それは・・・、全部」。


ぶっちゃけ、今特に何が必要ですか、と聞くと、


「お金。仕事。家」。


そりゃそうですわね、いつまでも貰いもののパンやおにぎり、炊き出しで
生きていく訳にはいかないですし、それじゃあまったく希望が見えてきません。


テレビなんかの被災者インタビューでは聞こえてこない、
ぶっちゃけの本音が聞けてラッキーでした。



被災した人がお金を稼ぐことが出来る仕事に就くことと、
それによってマイホームが建てられるようなサポートが、今一番望まれている。


フォーラムでは、そんな現実に沿って、具体的な提案が話し合われました。


その結果、


① 被災者による被災者のための会社、「東日本復興株式会社」を設立する。


② この会社は、被災地におけるすべての個人住宅建設の受注を行い、それを被災地外の建設会社へ建設業務を委託する。


③ 建設に携わる現場の作業員はすべて、この会社の社員である被災者が出向社員として派遣される。


④ またこの会社は、被災者が自立して店舗を出したり、新しいビジネスを起こしたりすることをサポートする。


⑤ 避難生活を送っているこの時期に被災者は、国の助成金を活用して、この会社へ入るための職業訓練を受ける。


⑥ これによって被災した人は、復興に係る有意義な仕事と、安定した収入、そして会社の保証によってマイホームを手に入れることが可能になる。


被災した人たちに会社を創ってもらい、私たちが周りからそれを精いっぱい
応援するという提言がまとまりました。



実は、「生きるチカラ キッズキャンプ」に、最初から参加していたのは
阿部さん家族なのですが、そのご主人には「森と湖の楽園」を運営する
㈱ワークショップリゾートに入社してもらい、働いてもらうことになりました。


今後、「東日本復興株式会社」が設立されたら、
もっともっと多くの被災された方たちが、
夢のある新しい職業に就くことが出来るでしょう。


前田さんのお知り合いで、司法書士の磨さんがフォーラムの客席にいて

「設立、手伝いますよ」と力強いお言葉を。
(磨さん、さっそく頼みます。必要書類、手続き、指示してくださいな)


「生きるチカラ ボランティアフェスティバル」のフォーラムで、
みんなで真剣に話し合った結果の提言ですから、すぐ動きましょう。


こんなもん、早速行動して、早速スタートしなければ、
言っただけになってしまいます。


動きながら、不都合なところを微調整して、
ブラッシュアップしながら進んでゆけばいい。


今回の支援活動だって、そんな風でした。


災害地の復興事業は、阪神淡路の大震災の時もそうでしたが、
結果は大手ゼネコンが大儲けしただけ。


被災者による被災者のための会社が一番の利益を得る仕組みを、
大至急作る必要があるでしょう。


東日本復興株式会社の下請けが大手ゼネコン、てのが小気味いいですよね。




・・・・夕べ、テレビ局の楽屋でのことです。


思い立ったらすぐ行動と、すぐしゃべってしまう性格で、
いま頭の中いっぱいのこの構想を、場違いと思いつつ
粗筋だけしゃべってみたら、


「またぁー、なんか悪い金儲け企んでるなー」


すべてこれまでの行い、これまでの不徳が原因の評価ですし、
確かにちょっと前までの自分だったら、そのままで正解なのですが、


何度も被災地を訪れ、毎日キャンプフレンズと接しているうちに、
きっとエゲツナさが抜けたのかもしれません。


ただ、想いを叶えるパワーとしてのお金の存在は、
以前にもまして重要であると感じています。


その想いが、子どもたちの幸せ(国太郎も含む)に、
純粋に特化している自分を、今ははじめて、誇らしくすら思えています。


ですから、冗談混じりとはいえ
義援金で喰ってるんじゃないの」とか
「他人のお金儲けの話には興味ないね」
なんて反応には、ちょっとびっくりしてしまったのです。


昔から根本が嫉妬体質の芸能界では、
こんな話はするべきではなかったのかもしれません。


この大震災を境に、全ての流れが変わり、
価値観も考え方も人間も変わったと思っているのですが、
まったく変わらないもの、変われない人たちもいるようです。


もがいて、もがいて、いろんなことで頑張って、
私はでっかいお金を動かしてやろうと思います。


その全てをドカッと使って、

一人でも多く、少しでも長く支援を続けてみせると夕べ、
歯を食いしばりながら、布団の中で誓っていました。


こんなことって・・・。やっぱ私は、
変わりましたね