究極の生

    『究極の生』        
真理真実があるとすれば
それは自分を超えるもの
そこに崇高な価値がある
 主義主張は人間本位のもの
 それは堂々巡りとなるもの
 自我中心をかきたてるもの
真理真実を体験把握すれば
自我は真我へと昇華されて
人間の究極の生き方になる
             
[究極の生] 経済的に豊かになり、文化的にさわがしくなり、あぶくの様な生き方が一般化してくる中で、何の為に生きるのかと問い続ける事は至難になる。しかし一方で反動的に究極の生き方を求める者が現れるのも自然である。
   『人は究極の生を想定し得る価値存在である』
 自我欲をみつめる程に熟成してくると人はそこに虚しさを感じる様になる。この虚しさを埋めるのは自己の価値化しかない。そこから真の価値追究が始まり真理真実への到達、その内容の自己実現、真我への転換的生き方となる。 田辺聖恵