問われて生きる

『問われて生きる』
高度な文明社会という事は
益々の知性、鋭い感性が問われ
その人の存在性が問われる事だ
 これからの幸福というものは
 こうした社会性に適応出来て
 しかも余裕があるという事だ
適応と依存は紙一重に違いない
己を主にするか社会を主にするか
難しさが一杯なのが文明なのだ
           
 [ 問われて生きる ]−与えられた仕事を黙々とやる、こうした生き方で間に合えば幸福も得やすい。しかし今はまず仕事を自分の責任において選択する事から始めねばならない。しかも自分が好む仕事が容易には見付からない。
    『文明文化の特質は専門分化にある』
 能力社会とは、社会や組織が人間の能力だけを評価・選択して人間をト−タルで見るのではない。こうして能力と人間性は分離化されるのが文明社会の特徴である。従って意識的に自己統合を計らねば、人は衰弱破滅に至り易い。 田辺聖恵