釈尊の聖句 367

367 名色(精神・物質)に於て全く我執なく、その非有の故に憂へざる者は、実に比丘と称せら。(南伝大蔵経 第23巻 小部経典一 法句経 二五 比丘品 七四頁)
 わがもの無し
すべてのものと心にわがものとの思を起さず、無くなればとて悲しまざれば、その人こそビクと云わるる。(田辺聖恵訳)
◎永久不変のものは何一つない。これが仏教の哲理。従ってすべて相対的であり、変化してゆくのだから、真に己のものというものは有り得ない。この厳然とした事実にゆきつけば来るも去るもすべてありのまゝ。怒も悲もない。あれば己が作り出しているにすぎない。仮に支えられているのなら活かすより外ない。(田辺聖恵)

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