原始仏教講座 第三講 そのニ十九

第三講 その二十九

死ぬ苦しみを先取りして、その原因がどこにあるかを考えられたのがお釈迦様です。それを考えない場合が無明、それを考えとして教えられてそれを実行していけば、苦しみ悩みが無くなるという、これが解脱です。これなきゆえに、かれもなし。これ滅すればかれ滅す。無明滅すれば行 滅し、ないし老死の苦脳滅す。すべては縁起する存在である、自分の欲望本位というような考えを捨てていけば、これは、無知愚かさが無くなるわけです。愚かさが無くなれば、愚かさを無くした正しい真理の理解、人間の筋道を理解した上での生き方をする。だから死ぬのが当り前になってくるわけです。死ぬのが苦しみでなくなるわけです。死ぬのはまさに当り前なんです。当り前とは思いたくないですね・・・。だから苦しむんです。苦しむのがいやなら死ぬのは当り前と思うようになれと、いうことです。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ 人気ブログランキングへ