真友善友

  『真友善友』       
朋遠方より来たるあり
また楽しからずやと孔子
道を同じくする者は真の友
 善友から手紙ハガキが来る
 時には一人誌がフイと届く
 世間を案じる者同士の対話
己の至らざるを嘆く事もあり
友の優れたるを認めるもあり
共々に心を豊かに生きてゆく
              
[真友善友] する仕事は違っても、より善き生き方を求める者同士であれば、その共通性をもって真友善友となる。そこには共通した学びや会得がある。そこにお互いをより豊かに実らせてゆく共通話題がある。まさに人間対話だ。
      『対話する心に開く愛の花』
 かつて日本人は対話下手、表現下手と言われてきた。それも時代的制約があったせいかも知れない。だが今日もし制約があるとすれば自発心の足りなさだけである。心のしっとりした豊かさとは対話や書信交流にあると言えそうだ。             田辺聖恵