学んで身につく喜び

『学んで身につく喜び』   
一つ一つを学んでゆく
分からなかった事が分かる喜び
知っていたことを確かめる喜び
 学んだ事を身につけてゆく
 時には消化不良も起こすだろうが
 心の糧は確実に自分を作るものだ
学ぶ喜び身につく喜びが
与えられる最高の喜びであろう
自分を生きて行く喜びであろう
              
[学んで身につく喜び] 自由の価値の一つに学びがある。六七十年前までは百姓や女には学問が邪魔になると言われていた。だが今は総ての人が学べる。この替え難く貴重な学びが喜びになっているかどうかはこれからの問題である。
   『学ぶ喜びは学ぶ必要を越えた世界』
 苦学、努力しての勉強となっているこの国では、勉強が必要なものではあるが喜びのものとはなっていない。励まされ追い上げられるものになっている。無用の用の学びが最大の喜びとなるには、まだ百年もかかる事であろうか。            田辺聖恵