人として観る

  『人として観る』      
人を人として観る事は難しい
自分の損得利害で見るからだ
自分の好き嫌いで見るからだ
 人を人として観る事の第一は
 自分を自分として観ることだ
 客観的に観る訓練をする事だ
人を人として観る事の第二は
その人の志望を観る事だろう
その人の実現力を観る事だろう
 
[人として観る] 人を適確に批評する事は出来ても、自分を批評する事は難しい。それは単純自信や単純劣等感ですませている事が多いからだ。それは客観視する事の難しさである。そこから人の観察批評の仕直しが始まる。
   『物から心へとは人そのものへの移項である』
 今やヒュ−マン・リレ−ション人間関係でもの事が成り立ち、かつ動いてゆく時代である。そうした関係は適確な観察判断からより善く形成される。物への関心から人への関心へと変わる時代である。そこに難しさ高度さがある。               田辺聖恵