人生様々

   『人生様々』       
行く先を決めない旅もある
面白おかしくの毎日もある
物の豊かさだけの人生もある
 過去へのこだわりを捨てられない
 未来への光りがなかなか見えない
 今日がハッキリしない人生もある
真実に触れる喜びを何よりとする
苦悩が薄れる喜びを何よりとする
生かされを生きてゆく人生もある

[人生様々] 何をしたいと生きるのか、何の為に生きるのかといった希望や疑問を持たないで成人する。たまたま付いた仕事や家庭で人生の大半を過ごす。あの浦島太郎の話はまさに今の現実である。空虚な繁栄という事だろうか。
   『物の豊かさに虚しさを見るのが本物感性』
 貧しかった時には生きられるだけで感謝が出来た。豊かになるにつれて欲望は肥大し感謝はほど遠くなった。真実に触れる機縁は益々遠のいた。それだからこそ真実を明らかにする、大智と大愛の宗教が最も必要な時と言えよう。                田辺聖恵