全現の世界
『全現の世界』
自己を全くに現す生き方
学んで行い工夫して更新
精一杯に生きる事の喜び
全きもの大いなるものが
私の上に現れてくるから
単なる私でなくなる事実
全きものを自分なりにとらえ
この生かされを生きぬくなら
正に全現の世界となってゆく
[全現の世界] 全きものが有っても無くても人はそれを求める。全きものを志向する事実が人間の本質を現している。人はその本質の故に様々な答を出し、それにのっとって生きる。自我欲だけでない全現の世界がそこに在る。
『人間を越える世界を人間は本質的に志向する』
全きものは人間を通して自己表現していると言えよう。従って人が全きものを志向して生きれば全きものと自己は限りなく近接する。そうした可能性を生きる所に人間本質の充実と喜びがある。それは自己を越える世界でもある。 田辺聖恵