2012-05-18から1日間の記事一覧
(5)肝苦(ちむぐ)りさ闘いの原点 −日本には原発の安全神話、米軍の抑止力神話、経済成長神話があります。こうした神話を生み出し、はぐくんだ土壌とはどこにあったのでしょうか。 辺見 神話を信じているほうが、悩まなくてすむからね。自分の頭で考え、…
(4)虚妄に覆われた時代 −今から40年前に福島第1原発が営業運転を開始し、沖縄が本土復帰しました。高度成長期もバブルもあった、この40年というのは振り返ってどういう時代だったか。一線の記者、作家として時代を見てきた辺見さんの目にはどう映っ…
(3)基地全廃 今こそ追求 −今の日本人は自分の命を捨ててまで国を守るという意識は溥いように思います。一方軍事や国防に関することは一部の専門家任せで無関心という側面も浮かびます。自分の身の回り以外の問題に対する関心の幅が狭いようにも思います。…
(2)痛みますます希薄に −多くの人が亡くなった土地から生じる「におい」のようなものは、戦場と被災地で共通性があると考えますか。 辺見 謎ですね。戦場と被災地では、厳密には同じじゃないけれども、「死のにおい」はある。人がモノ化され理不尽に破砕…
辺見庸ロング・インタビュー 沖縄タイムス 国策を問う 沖縄と福島の40年 10〔後篇〕徹底的な破滅から光 (1)露出した差別の構造 −阪神大震災のとき、作家の小田実さんは「棄民」「難死」といった言葉を盛んに用いました。沖縄と福島、あるいは東日本大…